今日はサラブレッド銀座通り駐車公園にて、
本番前の直前練習。今回は初めて「笑い」がテーマではない、ほんのり考えさせる本。勢いだけじゃダメなやつ。
しかも、今日のお相手は1、2年生。うまくいくかな?やってみよう😊!
会場である体育館に入ると…
「椅子が並んでいる…」
朝のお忙しい時間に先生方が準備して下さっていたようです。先生、ありがとうございます。
僕も以前は「先生」の立場、今は「外部」の人…
以前の「先生だった自分」は「外部の人」から見て、どう映っていたでしょう…?
今考えると…怖いですね…。
と、いう思いを心の中に閉じ込め本番へ。
小学校1、2年生にとっては45分は長丁場。
途中、 ベテラン読み聞かせ師のみなさんが「リズム遊び」なども交えながら時に楽しく、時にしっとり絵本の中の世界を表現していきます。だから45分という時間はあっという間でした。
そして、僕の読んだ本は…(以下ネタバレ注意)
〜好奇心旺盛な僕は、世の中のいろいろな事に興味津々。「目が見えない」、「耳が聞こえない」って「どんなかんじかなぁ」と実際に試してみます。そして、そこで感じたことを「目が見えない」「耳が聞こえない」友達に素直に感嘆の気持ちを込めて「すごいね」と伝えます。当然相手はキョトン。
震災で両親を亡くしたともだちの気持ち…これは試すことはできませんが…自分なりに推察して確かめます。きっと寂しいんだろうね。そうでもないよ。
後日、その子が僕に「うごけないってすごいんだね」と伝えます。動けない分、「見たこと」「聞いたこと」に思いを巡らせ、より「深く考える」…
わかりますか?
体が不自由で「自由にうごくことができない僕」は、とっても大きな宇宙の事、目に見えないような原子や分子のこと、行くことができない過去のことなども「どんなかんじかなぁ」と考える少年。そしてお話は
「うごけるってどんなかんじかなぁ」
で終わります。〜
途中の絵の中に匂わせはあるんですが、最後に車椅子に乗った僕のイラストで、それがはっきりするんですが、僕が一年生に読んだ時に、一人の女の子が
「車椅子なんや…」
と、ポロっとつぶやいたんですよ。その時に、
「ああ、この子には何かが伝わったな」
と感じることができました。
『絵本の持つ力』
ってすごいんだね。