
昨日は結局、昼からパーティーが始まり、その後も4軒ほど店を回り、解散したのがだいたい日付が変わる頃。

普段はすぐに寝ちゃう自分が、丸半日飲み続ける事ができたのが驚き。
それくらい楽しかったって事でしょう。
そんな日の次の朝は二日酔いもここちよく、いつも通りの時間に目が覚める。

時間もあるし駅まで歩くことに。
途中、近江町市場に立ち寄る。

だいたいのお店は9時〜10時ぐらい開店。ちょっと来るのが早すぎた。
多くの店はまだ準備中。

大学4年の冬だったか、年末の繁忙期に鮮魚店の単発アルバイトに入った時の事、
ベテランさんがお客さんに対して
「刺身もいいし、煮付けにしても焼いてもなんでもうまい!」
という説明をしていたから自分も真似をして、同じ魚に同じように説明したら、
「お兄ちゃん、真似しとるだけやろ?」
って、おばちゃんがニコって笑って。
当然おばちゃん(たぶん常連さん)から見たら、見知らぬ小僧がそう言っても通用せんわなって苦笑い。
約30年越しに同じ場所で思い出し笑い。

そんな近江町市場も最近は観光市場的側面が強くなっちゃって、市民の市場という立ち位置から離れてきているようにも思う。

ああ、ここに研究室の懇親会の食材を買いに来るのは4年生の役目だったな。

とかも思い出しながら、

近江町コロッケを口にする。
つくづく感傷的だと自分でも思う。

金沢には、大学・大学院時代を過ごしたこともあってか、とても自由でエネルギーに満ち溢れていた思い出がたくさんある。
奥能登から出てきて一人暮らしを始めた事とか、アルバイトで自分でお金を稼ぐ事、今まで知らなかった事やできなかった事ができるんだって、実感できたのがここ金沢。
先日、小松市を第2のふるさとと表現したけど、金沢も今の自分に大きな影響を与えているよなって思う。


北海道へのおみやげを買い、立ち食いそばで朝食。

北陸新幹線にも乗ってみるかと思い、わずか1区間ながら自由席券を購入。
あっという間に小松駅。乗車時間は11分。



新幹線ホームからコマツの森の大型重機が見えるのはお得感。
バスに乗り換え空港へ。

小松空港。
そうか、もうすぐお旅(まつり)か⋯

小松市随所に見られる「智・仁・勇」の文字。小松市教育目標の理念の中にも記されている。
「知者不惑、仁者不憂、勇者不懼(智の人は惑わず、仁の人は心配せず、勇の人は恐れない)」

そんな勧進帳の心を思い出して小松を離れる。


あいかわらずどちらが「行ってきます」でどちらが「ただいま」かわからなくなるが、3日間のぽかぽか陽気と比べると一気に北海道感が増す。

次の楽しい時間のために、またがんばりますか。