震災発生から半年経ちました。発災当時の事はこれまでにお伝えした通り。以下にリンクを貼っておきます。
ここからは北海道に戻ってからのこと。
つい2日3日前までと一切無縁の景色。悪夢のような10日間は何だったのか?
被災地を離れて北海道に戻ると一気に何事もなかった日々が始まりました。
まずはこのギャップに戸惑いました。同僚からは心配の声をたくさんいただきました。
が、僕のまわりには何事もない、今まで通りの時間が流れています。
当然、地元の事は気になります。毎日、ネットで情報を漁ります。
YouTubeでは高校の時の同級生がインタビューを受けている動画が上がっています。
奥さんと子どもを目の前で失って、憔悴しきった姿。
何度も何度も見てしまいました。
石川県のHPで犠牲者の名前が公表されるようになりました。当然名前や年齢も何度もチェック。
以前お世話になった方が何人も亡くなっていることを知ります。
ついこの前までお手伝いしていた避難所の様子も関心事のひとつ。
でも、ピンポイントに「この避難所」って話題はなかなか見つからない。震災関連死されたおじいさんの家族のインタビューぐらいか。
…
地元には余震の恐怖に耐えながら復興を目指している人達がいる。
自分はそんな地元を離れている。
じゃあ自分ができることって何?
そう考えた結果、自分も情報発信しようと思って、x(旧Twitter)にポストした。
1日1ポストを目標に、4日目まで来た時、ふと気づいたことがあった。
ネット上の情報が錯綜しているのだ。
大事な情報、正確な情報ももちろんあるけれど、不確かな情報やアクセス回数稼ぎのゴミみたいな情報もたくさんある。
「刻一刻と変化する状況に対応していないのではないか?」
「自分のやっている事は結果的に誰かが求めている情報にたどり着くのを妨げているのではないか?」
そう思った時、一番のポストだけ残して残りは取り消した。
その場にいない自分はタイムリーな情報はキャッチできない。結局のところ誰かの情報の二次利用となるため何が正解か分からない。
しかたがないので静観する事にした。
それからはとにかく目の前の事に向き合う毎日。北海道の長い冬が終わり、春を経て夏を迎える。
〜先日〜
自分がお手伝いに行ってた避難所を閉じたという連絡をもらった。
ここまで約半年。長かったね。おつかれさま。
それでも最初に予想した通り、復旧にはまだまだ時間がかかりそう。
復興は…その遥か先にある。