(※この記事は、ブログ更新をサボっていた5月2日に網走監獄博物館に行った時のものです。)

〜前略、おふくろ様〜

ついこの間まで…真っ白だった格子越しの景色が、すっかり桜色に染まりました…

あと何回、ここの桜を見ることになるのか…

まだしばらくは娑婆には出られないようです…

と、すっかり囚人気分ですが、ここは網走監獄「博物館」。実際に囚人はいません。

現在囚人がいるのは「網走刑務所」。別施設です。

(はい。タネ明かし。)

さっきの鉄格子っぽい写真はここで撮りました。

安心して下さい。竹中Tはまだつかまっていませんよ(まだ?)。

さあそれでは、博物館の中を紹介!

と、いきたいところですが、実は博物館内の写真を許可なくネットに上げるのは禁止されています。なんということだ!

でも、ま、しゃ〜ないか。

それではまた!

(そりゃないぜ。ダンナ。)

そうですね。あんまりなので、監獄博物館入口横にある監獄食堂を紹介します。

ここは博物館施設外なので、入館料を払わなくても利用できます。写真もオッケー!

監獄食再現メニュー2種とオホーツク鱒のザンギ丼、それと軽食的なメニューがありました。

僕は監獄食Bを選択。

キタ!

麦めし。白米の割合高いね。普通にウマイ!

ワカメとネギの味噌汁。夏の労役、寒い北海道の冬を越すためには、味噌汁の塩分は命綱だったことでしょうね。

さすが北海道。ともいうべきホッケの開き。再現とはいえ、当時の囚人にはこんなに大きいホッケは提供されていないよね?

油ものってうますぎなんだけど(笑)。

長芋の切り身に、

油揚げと蕗の煮物。茎の大きさから想像するに、蕗は北海道でよく見るでっかい蕗と思われる。トトロが傘にしているやつね。

あっという間に完食。炭水化物にタンパク質、脂質に食物繊維までバランス完璧すぎんか?コレ。

これを食べて、労役についていたら、囚人全員アスリートみたいになっちゃう。

というのはあながち間違いでもなく、明治以降の北海道の開拓には囚人が貴重な労働力。囚人労働の成果が、今の北海道の交通網に大きく関わっていたりします。

特に、北海道のほぼ中央にある上川から網走まで伸びる中央道路の開削工事は苛烈を極めたそうです。

考えてみて下さい。

冬は雪との戦い。春から秋にかけては、野生のヒグマが潜む林野を拓きに行くわけですから…

囚人といえども、それぞれは1人の人間。

今の北海道の生活は、たくさんの人の働きがその礎になっているのです。

正直なところ、資料館に入る前と後で網走監獄に収監された囚人に対する見方がガラリと変わってしまいました。

このように、この博物館には囚人に対して色々な角度から切り込んだ資料があります。

しっかり見ると1時間2時間ではきかない。僕はたぶんリピートすると思います。

ここはぜひ、たくさんの人に自分の目で見てほしいですね。

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