(早朝)今日の波予測は…と…

「なるほど!今日は(今日も)漁に出ないよな!(確信)」

と、思い込んで余裕をかまして一応出勤…したところ…

あ、あれ?

漁に出ました…。

確かに、港から沖に出るまでは大変な波でしたが、沖に出てしまえばそんなもんって感じでした。

落差3〜4mの見た目ビックリの大波なんですが、周期が10秒くらいあったのでなんとかなる感じ。それでも途中で荒天帰港になったけどね(実は船酔いしていたのはヒミツ)。

ところで、本日は15日。ホタテ作業員への「賄い」配布の日です。

(一人あたり一缶)

ホタテ作業員にとって、ホタテは「商品」なので勝手に持ち帰るのはご法度。眼の前に○トン山積みにあるホタテも一切持ち帰りません。

そんなホタテ作業員がホタテを持ち帰る事ができるのが毎月1日と15日なんですよ。

この日は家に帰ってからもひと仕事です。

(立派なホタテです)

ちょっと作業工程を紹介しましょう。

まずはホタテ剥きを準備します。このあたりに住んでいると、各家庭に一本や二本ホタテ剥きがあります(たぶん)。

(一家に一本ホタテ剥き)
(ホタテの殻は鋭いので左手は作業手袋)

ホタテは二枚貝ですが、カーブががった深い殻と、まっすぐ平らな殻が組み合わさっています。貝柱がその2枚を繋いでいるので、まずはそこを切断します。

ホタテ剥きをホタテ貝の口から差し込み、平らな殻に沿って一気に奥まで押し込む。ためらわずに一気に。ワンショットキルです。

(牙狼剣を〜)
(押し込め!)

すると貝柱の片面はキレイに離れるので…

平らな殻は外してしまいましょう。

(蝶番の方から攻めます)

ホタテ剥きの尖った部分を貝紐に引っ掛けて、

(ペロ〜ン)

引っばってやると、

(つるん!)

貝紐と内蔵がペロンとキレイにはずれ、深い方の殻に貝柱だけが残ります。たぶん外套膜ごと外れるのだと思う(元理科教師談)。

あとはこの貝柱をホタテ剥きで

貝殻から離します。これで完成!ホタテは貝柱が1番商品価値が高いので、貝柱には傷をつけずキレイに剥いてやります。

聞いた話によると、加工場のおばちゃ…失礼、加工場のベテランさんは2秒に1つくらいのペースで剥いていくらしい。か、神業だ!

僕は1つ剥くのに10秒以上かかります。それでも速くなった方。この一缶に80枚くらいホタテが入っていて、最初は2時間くらいかかってましたから。

これまで賄の日は5月15日を皮切りに合計13回。仮に毎回80枚だったとして、合計1000枚以上!

(でも、これで最後やな!)

竹中T「本当やな…」