「たずねる」の記事で小松(石川県)と日高地方(北海道)の語尾について触れました。→
https://takenakat-yattemiyoblog.com/2020/11/24/たずねる「地域の言葉②」/
言葉って大事ですよね。使う言葉によって同じ内容であっても伝わったり伝わらなかったり…
逆に言えばそこに工夫の余地があるということかもしれませんね。
ところで竹中Tは何年か前に保護者懇談で、こんな相談を受けました。
なるほど。確かに中学生は難しい年頃。「勉強しなさい」と、言ったところで言われてやるくらいならもうやっているはず。
さあ先生、出番です。この保護者の方の相談にどう答えますか?
答えを出す前に…
竹中Tは生徒からも「他の先生と考え方が違う」と言われることもあったほどの変わり者(笑)。それでも生徒からの信頼はそこそこ頂いていたと思っています(だよね…たぶん…)。
さて、変わり者の竹中Tは「勉強しなさい」または「〇〇しなさい」と、ほとんど言わない先生でした(初期は言っていました…反省です)。
「やれ!」と言うだけなら先生じゃなくても誰にでもできる。
今の僕は『「やれ」という言葉』以外の方法で『その気にさせる』のが先生の役割だと思っています。
言い換えると、今の子どもたちに必要なのは『キレイ事、正論を押し付ける大人』じゃなく、子どもをヤル気にさせる『モチベーター』になること。
そのための方法論はいろいろありますが(おいおい紹介しますね😊)、このお母さんには取り掛かりとして『レッツ〜(Let’s〜)』の声掛けを紹介しました。
『レッツ〜(Let’s〜)』の声掛けとは、「やれ!」、「やりなさい」などの「命令」ではなく、『一緒にやろうぜ!』に言葉掛けを変えること。例をあげると、
『わからないところあったら一緒に考えるからやろっか』とか、『お母さんも食器洗い頑張るから同じ時間一緒に頑張ろっか』などです。相手(子ども)と同じサイドに回るといいますか。
ちなみにこの写真はこのエピソードの翌年、『Let’s〜』の声掛けを学年全体に広めるための掲示物です。
さらに、これを拡大、定着させるために作ったのがこれ
この年、『学年の一体感を増やしたい』と考えていたので、『〇〇しようぜ!』を(自分の中で)合言葉にしました。この年は通知簿の所見欄も語尾は『Ze!』に統一しました。教室掲示と、更に担任がいつも使っていたら自然と生徒にも浸透しますよね。
もちろんこれだけで子どもがころっと変わるわけではありません。一回使ってダメだった。ムリムリって思わないで下さいね。
先の保護者の方はお話のなかで『自分の子どもをなんとかしたい』という思いが伝わってきました。そして、僕のアドバイスをしっかり実践して下さいました。
結果、そういうことは子どもにも伝わりますよね。初めて出会った時は(自分に対しても)トゲのあった生徒もどんどん変わっていきました。その後、親子関係も好転したそうですよ😊。
まとめると、
さて…
見るなと言われると見たくなるよね。矛盾するかもしれないけど見てくれてありがとう😊