今日は少し心が沈みました。
写真の牛は生後4ヶ月ぐらいのオスの黒毛和牛。
今日みたもの…それは『去勢』処置。
これまで牛達の「かわいいところ」を紹介してきました。実際お世話をしている時はとってもかわいい。
でもね、牛たちはペットではないんです…。
今回これ以外の写真はありません。それは「かわいそう」とかではなく、その時は処置する牛を押さえていたから撮れなかっただけ。
念のためお伝えすると、処置は鎮静剤を投与したあと獣医さんが行います。それでもかわいそうという感情はすぐには消せませんが…ただひとつ言えることは
『私達は食べるために、売るために育てています。』
竹中Tはこの一面も見るために、ここに来たのを再確認しました。
処置のあと、獣医さんに
『竹中さんはなぜ教員を辞めてこの仕事をしようと思ったんですか?』と、聞かれました。
理由はいくつもありますが、その中の2つ
『新型コロナの流行で、夜の街の仕事、パチンコ店やカラオケ店など、人の集まる仕事ばかりが話題になりました。でも、私達の暮らしや食料生産に関わる仕事をしている人の話題は誰もしません。コロナ禍で、どこに感染のリスクがあるかわからない中でも、人々の命を支える仕事をしている人がいる。私は第一次産業で、人手が足りないところのお手伝いがしたかった。』
『私の実家は農家で、食べ物を残すということはありえません。でも、中学生は給食を残すんです。僕は借りてきた言葉じゃなく、自分の言葉で子供たちに伝えたい。その言葉を探しにきました。』
と伝えました。不思議なもので、声に出すと気持ちが固まるように思います。最初の気持ちを思い出し、心が奮い立つような気がします。
…処置後の餌やり。写真のあの子は何も無かったように餌を口にしていました。
それを見て少しだけホッとした自分がいました。
単純だけど、今の竹中Tは元気です😊。